D4Sとは、トヨタ・レクサスなどの純正HIDヘッドライト(プロジェクター式)に使われているバルブの規格です。今は純正のバラスト(HIDの電源装置)に挿すだけでLED化できるバルブがあり、HIDのように明るくなるまで待つ必要がなく、点灯した瞬間から最大の明るさになります。
「純正HIDが暗い・もっと明るくしたい」という方向けに、自分の車がD4Sかどうかの確かめ方、純正HIDにポン付けできるLEDの選び方、車検の基準、交換方法、おすすめ製品をまとめました。
【結論】純正HIDのD4S車はこの2択でOK
→ HID屋 Dシリーズ(片側20,200cd・¥10,680)
→ HID屋 DSシリーズ(片側19,300cd・¥12,800)
まず確認:あなたの車はD4S?D2S・D4Rとの違い
D4Sは、見た目がそっくりなD2S・D4Rとよく間違えられます。HIDバルブは規格が1つ違うだけで挿さらないため、買う前に必ず確認しましょう。
✅ D4S
- ヘッドライト
- プロジェクター式
- 電圧・水銀
- 42V・水銀フリー
- 口金
- P32d-5
D2S
- ヘッドライト
- プロジェクター式
- 電圧・水銀
- 85V・水銀あり
- 口金
- P32d-2
D4R
- ヘッドライト
- リフレクター式
- 電圧・水銀
- 42V・水銀フリー
- 口金
- P32d-6(遮光シールド付き)
口金の呼び名は国際規格(UNECE Regulation No.99)のもので、末尾の数字が違うと物理的に取り付けられません。またD4SとD2Sは電圧が違うため、HIDバルブ同士でバラストの使い回しはできません(LED化バルブにはD2S・D4S兼用の製品もあります)。
▶ 自分の車の規格を調べる方法(タップで開く)
- 取扱説明書の「電球の交換」「電球の仕様」ページを見る
- 今付いているバルブの刻印を見る(「D4S」などと書かれている)
- HID屋などメーカーの車種別適合表で、車種と年式から調べる
D4Sの主な採用車(HID屋の適合車両一覧より):アルファード/ヴェルファイア20系、エスティマ50系、ノア/ヴォクシー70系、プリウス30系、クラウンアスリート200・210系、マークX、86(ZN6)、CX-5(KE系前期)、アテンザ(GJ系)、N-ONE、ハスラーなど。
同じ車種でもグレードや年式でハロゲン・LED・HIDが分かれるため、車種名だけで判断しないようにしましょう。
LED化せず「HIDのまま」交換したい方へ
純正と同じHIDのまま新しいバルブに替える方法もあります。バラストはそのままで、HIDの色味(4300K〜)を保てます。
国内メーカーの日本ライティング D4S純正交換HIDバルブは、4300K(6,200lm/2本)と6000K(5,500lm/2本)の2色から選べます。35W・1年保証・¥11,330(税込・2個セット)です。
価格を抑えるならHID屋 純正交換HIDバルブ D4S/D4R(6000K・4300Kは車検対応、8000Kもあり/35W・1年保証・¥5,900)もあります。
D4S LEDの選び方は「ポン付けできるか」で決まる
① ポン付けタイプ(おすすめ)
- しくみ
- 純正バラストに挿すだけ。配線加工なし
- 手間
- HIDバルブの交換とほぼ同じ
- 元に戻す
- 純正バルブを挿し直すだけ
- 例
- HID屋 Dシリーズ・DSシリーズ/fcl. 純正同等モデル
② 配線加工タイプ
- しくみ
- 純正バラストを使わず、LED用のコントローラーにつなぐ
- 手間
- 純正配線の切断・裏蓋の穴あけが必要なことも
- 元に戻す
- 難しい
- 例
- fcl. 配線加工モデル/HID屋 Qシリーズ(D4S)
はじめてLED化するなら①のポン付けタイプを選びましょう。車を傷つけずに交換でき、車を売るときに純正に戻すのも簡単です。
⚠️ 買う前に確認すること
- 純正バラストか:ポン付けタイプは自動車メーカー純正のバラスト専用。社外バラストでは動作保証なし
- 不適合車種:AL社製バラストの車(アテンザなど)や一部の車種は付けられない。各製品ページの不適合リストを確認
- 裏蓋が閉まるか:LEDはファンの分だけ後ろが長い。ヘッドライト裏のスペースを確認
- 取り付け後の光軸調整:配光が変わるため、テスターでの確認がおすすめ
D4S LEDの車検基準【条文で確認】
ヘッドライトの基準は、LEDでもHIDでも同じです。ロービーム(すれ違い用前照灯)は次の基準を満たす必要があります。
ヘッドライトの基準(細目告示 第198条)
(青みが強すぎると白色と判定されないおそれ)
📘 一次ソース(国土交通省)
実際の車検では、テスターでロービームの光軸(光の向き)と明るさを測ります。「車検対応」と書かれた製品でも、取り付けた状態で光軸がずれると不合格になるため、交換後はカー用品店や整備工場で光軸を確認しておくと安心です。
D4S LEDおすすめ4選【純正HIDにポン付け】
純正バラストにポン付けできる製品を中心に、明るさ・価格・保証で選びました。
1位:HID屋 LEDヘッドライト Dシリーズ(D2S/D4S)
🏆 明るさ・価格のバランスNo.1
純正バラストに挿すだけでLED化
純正バラストのソケットに挿すだけでLED化できる、HID屋のD2S/D4S用LEDです。今回の4製品の中でいちばん安く、明るさは片側20,200cd。メーカーは純正HIDの3.1倍(1灯カンデラ測定)とうたっています。LEDチップをHIDの発光部と同じ位置に置いて純正の配光に近づけており、バルブを回して配光を調整することもできます。
⚠️ 取り付けの注意点(タップで開く)
- 自動車メーカー純正のバラスト専用(社外バラストは動作保証なし)
- 裏蓋が閉まるかは車種によるため、事前に確認が必要(メーカーも車種ごとには把握していない)
- 不適合が分かっている車種あり(ノアSiのプロジェクター・ヴォクシー70系煌II・Nシリーズの一部など)。購入前に商品ページの一覧を確認
- メーカー隣の練馬車検場で合格実績あり(20系ヴェルファイア)。ただしレンズの状態などで、まれに通らない場合があるとメーカーも案内している
- メリット
- 純正バラストに挿すだけのポン付け
- 片側20,200cdで4製品中いちばん安い
- IP68相当・2年保証
- バルブを回して配光を調整できる
- デメリット
- 冷却ファンの分、後ろが長い
- 不適合車種があるため事前確認が必要
2位:HID屋 LEDヘッドライト DSシリーズ(D2S/D4S)
🥈 電球色も選べる
純正HIDサイズで取り付けやすい
バルブ本体を純正HIDに近いサイズにまとめたポン付けタイプです。ホワイトに加えて電球色も選べ、どちらも車検対応とされています。光が手前からワイドに広がる配光で、雨の日や街灯の少ない道でも見やすくなります。
⚠️ 取り付けの注意点(タップで開く)
- 国産車専用(D2は輸入車に付けられない)
- アラウンドビューモニター搭載車は不具合が出る場合あり
- AL社製バラストの車(2000〜2009年のMazda6など)は不可
- 不適合車種あり(スイフトスポーツ・ソリオ・エブリイ・N-ONE・アウトランダーPHEVなど)。購入前に商品ページで確認
- メリット
- 純正HIDに近いサイズで付けやすい
- ホワイトと電球色の2色から選べる
- ワイドに広がる配光
- 2年保証付き
- デメリット
- Dシリーズより2,000円ほど高い
- 国産車専用・不適合車種あり
3位:fcl. 純正HID交換用LED 純正同等モデル
HIDキットで知られるfcl.の、純正バラストにそのまま挿せるLEDです。明るさはルーメン(lm)表記のため、カンデラ(cd)表記のHID屋とは単純に比べられません。45W・55Wのバラストには使えない点と、取り付け後の光軸調整が必須とされている点に注意しましょう。
- メリット
- 純正35Wバラストに挿すだけ
- D1S〜D4Rまで幅広く対応
- HIDメーカーならではの品ぞろえ
- デメリット
- 保証は1年
- 差し込み口の直径が25mm以上必要
4位:スフィアライト 純正HID用LEDヘッドライト(SLGD4SR060)
国内LEDブランド・スフィアライトの純正HID用LEDです。12V/24V兼用で、D4R用のシェードも付いています。コントローラーをヘッドライトの中に収める構造のため、車種によっては光軸調整や別売のゴムカバーが必要です。価格は今回の4製品でいちばん高くなります。
- メリット
- 国内ブランドで2年保証
- 12V/24V兼用
- D4R用シェード付き
- デメリット
- 価格は2.6万円台と高め
- コントローラーを収めるスペースが必要
※スペック・価格は各社公式サイトの掲載値(2026年9月時点)。cd(カンデラ)とlm(ルーメン)は単位が違うため単純に比べられません。
純正HIDからLEDへの交換方法【4ステップ】
ポン付けタイプなら、作業はHIDバルブの交換とほぼ同じで、片側15〜20分が目安です。HIDは高電圧を使うため、作業前にバッテリーのマイナス端子を外しましょう。

- 準備:エンジンを切り、ライトを消して10分以上待つ(HIDは高温)。バッテリーのマイナス端子を外す
- 純正バルブを外す:ヘッドライト裏の防水カバーを外し、コネクターを抜いて固定リングを回して取り出す
- LEDバルブを付ける:同じ向きで差し込んで固定し、バラストのコネクターを接続。防水カバーを戻す
- 点灯・光軸の確認:左右が同じように光るか、壁に当ててカットラインが出ているかを確認。できればテスターで光軸を測る
外した純正バルブは、元に戻すときのために保管しておきましょう。ヘッドライト裏が狭い車種や作業に不安がある場合は、カー用品店や整備工場に依頼するのが安心です。
【Q&A】D4S LED化のよくある質問
- D4SのLED化は車検に通りますか?
白色で、ロービームの光軸と明るさが基準を満たしていれば通ります(細目告示第198条)。車検対応とされている製品でも、取り付けた状態で光軸がずれると不合格になるため、交換後にテスターで確認しておくと安心です。
- 純正バラストはそのままで大丈夫ですか?
ポン付けタイプのLEDは、純正バラストに接続して使う設計です。ただし社外バラストや、45W・55Wに交換したバラストでは使えない製品があります。
- D4SとD4Rを間違えて買ってしまいました。付けられますか?
HIDバルブは口金の形が違う(D4S=P32d-5、D4R=P32d-6)ため取り付けられません。無理に付けると破損の原因になります。LED化バルブには両方に対応する製品もあるので、商品ページで対応形式を確認しましょう。
- LEDに替えたら暗くなることはありますか?
発光点の位置が純正HIDと合っていない製品では、カットラインがぼやけて暗く感じることがあります。HIDの発光部と同じ位置にLEDチップを置いた製品を選び、取り付け後に光軸を確認しましょう。
- LEDからHIDに戻せますか?
ポン付けタイプなら、純正バルブを挿し直すだけで元に戻せます。車を売るときのために、外した純正バルブは保管しておきましょう。
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まとめ
- まず規格を確認:D4Sはプロジェクター式・42V。D2S・D4Rとは挿さらない
- 選び方:はじめてなら純正バラストに挿すだけのポン付けタイプ
- 車検:白色・前方40mを照らせること・光軸。交換後はテスターで確認
- おすすめ:明るさと価格ならHID屋 Dシリーズ、電球色も選ぶならHID屋 DSシリーズ

