D2SとD2Rは、どちらも純正HIDヘッドライトに使われる第2世代(85V・35W)のHIDバルブです。違いは使うヘッドライトの形式で、D2Sはプロジェクター式、D2Rはリフレクター式用。D2Rのガラス管には、光が上に漏れないようにする黒い遮光膜が付いています。
この記事では、D2SとD2Rの違いと見分け方、D2RをLED化するときの選び方、おすすめのD2R対応LEDをまとめました。
【結論】D2RのLED化はこの2択
→ HID屋 Dシリーズ(D2R専用)(片側20,200cd※・¥10,680)
→ HID屋 DSシリーズ(片側19,300cd※・¥12,800)
※明るさはシリーズ内の1種類のバルブでのメーカー測定値
▼ 4製品を比較する(おすすめ4選へ)D2SとD2Rの違い【早見表】
D2S
- ヘッドライト
- プロジェクター式
- 遮光膜
- なし(レンズ内のシェードでカットラインを作る)
- 口金
- P32d-2
- 電圧・消費電力
- 85V・35W(水銀あり)
D2R
- ヘッドライト
- リフレクター式
- 遮光膜
- あり(ガラス管に黒い線=ブラックストライプ)
- 口金
- P32d-3
- 電圧・消費電力
- 85V・35W(水銀あり)
※口金の呼び名は国際規格(UNECE Regulation No.99)。末尾の数字が違うと物理的に取り付けられません。
D2SとD2Rは電圧が同じなのでバラスト(HIDの電源装置)は共通ですが、口金の形とガラス管の遮光膜が違うため、お互いに付け替えることはできません。リフレクター式のライトに遮光膜のないD2Sを付けると、光が上に漏れて対向車がまぶしくなります。
▶ 自分の車がD2SかD2Rか見分ける方法(タップで開く)
- ヘッドライトの中を見る:丸いレンズが入っていればプロジェクター式(D2S)、お椀型の反射板で照らすならリフレクター式(D2R)
- バルブを見る:ガラス管に黒い線(遮光膜)があればD2R
- 刻印・取扱説明書:バルブの台座の刻印や、取扱説明書の電球の仕様で確認する
D4S・D4Rは同じ形の水銀フリー版(42V)で、電圧が違うためD2とはバラストも共通ではありません。
LED化せず「HIDのまま」交換したい方へ
純正と同じHIDのまま新しいバルブに替えるなら、国内メーカーの日本ライティング D2S/D2R 純正HID交換用バルブがあります。D2R用は遮光膜付きで、4300K(WH203R)と6000K(WH210R)から選べます。35W・1年保証・¥11,330(税込・2個セット)。明るさはスペック表で6,000lm(2本分)です。
▶ 日本ライティング公式でD2S/D2R HIDバルブを見る
価格を抑えるならHID屋 純正交換HIDバルブ D2S/D2R(6000K・4300Kは車検対応、8000Kもあり/35W・1年保証・¥4,930)もあります。
D2RをLED化するときの選び方
① ポン付けか配線加工か
- ポン付け
- 純正バラストに挿すだけ。HIDに戻すのも簡単
- 配線加工
- 純正配線の切断が必要なことも。はじめてならポン付け
② D2R対応の遮光(シェード)
- 確認
- D2R用のシェードや塗装があるか
- 理由
- リフレクター式は、遮光がないと光が上に漏れて車検に通らない
③ 不適合車種・サイズ
- 確認
- 各製品の不適合リスト・裏蓋が閉まるか
- 理由
- D2Rは車種によって配光が出にくい場合がある
D2R LEDの車検基準
ヘッドライトの基準(細目告示 第198条)
📘 一次ソース(国土交通省)
リフレクター式は、光が上に漏れると「他の交通を妨げる」ことになります。LED化したあとは、壁に照らしてカットラインが出ているか、テスターで光軸を確認しましょう。
D2R LEDおすすめ4選
D2Rに対応し、今も公式に購入できる製品を選びました。スペックは各社公式サイトの掲載値です。
1位:HID屋 LEDヘッドライト Dシリーズ(D2R専用タイプ)
🏆 ポン付けでLED化
純正バラストに挿すだけ
純正バラストのソケットに挿すだけでLED化できるHID屋のDシリーズです。2022年7月から、D2R用はD2R専用タイプになりました。今回の4製品でいちばん安く、2年保証が付いています。
⚠️ 取り付けの注意点(タップで開く)
- D2Rで不適合が分かっている車種:NV350キャラバン(2012年以降)、インプレッサ系のD2R など。購入前に商品ページで確認
- かさ付きのリフレクターでは配光が出ない場合あり
- E52エルグランドはDSシリーズを選ぶ(メーカー案内)
- 裏蓋が閉まらない場合があるので、バルブの寸法を確認
- 自動車メーカー純正のバラスト専用
- メリット
- 純正バラストに挿すだけ
- 4製品でいちばん安い
- IP68相当・2年保証
- D2R専用タイプ
- デメリット
- 不適合車種がある
- ファンの分、後ろが長い
2位:HID屋 LEDヘッドライト DSシリーズ
🥈 純正HIDに近いサイズ
Dシリーズが合わない車に
バルブ本体を純正HIDに近いサイズにまとめたポン付けタイプで、電球色も選べます。E52エルグランドなどDシリーズが合わない車向け。ただしメーカーは「D2R・D4Rは車種によってよい配光にならない場合がある」としているので、購入前に問い合わせると安心です。
- メリット
- 純正HIDに近いサイズ
- 電球色も選べる
- 2年保証
- デメリット
- D2Rは車種により配光が出にくい場合あり
- Dシリーズより2,000円ほど高い
3位:fcl. 純正HID交換用LED 純正同等モデル
HIDキットで知られるfcl.のLEDで、D2R・D4R用はシェードを再現して黒い塗装を施しています。45W・55Wのバラストには使えないことと、交換後の光軸調整が必須とされている点に注意しましょう。
- メリット
- D2R用シェードを再現
- 純正35Wバラストに挿すだけ
- HIDメーカーの製品
- デメリット
- 保証は1年
- パワーアップしたバラストは不可
4位:スフィアライト 純正HID用LEDヘッドライト D2S/R(SLGD2SR060)
国内ブランド・スフィアライトの純正HID用LEDで、D2R用のシェードが付属しています。12V/24V兼用。コントローラーをヘッドライトの中に収める構造なので、車種によってはヘッドライトの脱着や光軸調整が必要です。
- メリット
- 国内ブランド・2年保証
- D2R用シェード付属
- 12V/24V兼用
- デメリット
- 2.6万円台と高め
- コントローラーを収めるスペースが必要
※スペック・価格は各社公式サイトの掲載値(2026年9月時点)。cd(カンデラ)とlm(ルーメン)は単位が違うため単純に比べられません。
【Q&A】D2S・D2Rのよくある質問
- D2SとD2Rの違いは何ですか?
D2Sはプロジェクター式、D2Rはリフレクター式のヘッドライト用です。D2Rはガラス管に黒い遮光膜があり、口金もD2S(P32d-2)とD2R(P32d-3)で形が違います。電圧はどちらも85Vです。
- D2SのバルブをD2Rの車に付けられますか?
付けられません。口金の形が違ううえ、D2Sには遮光膜がないため、リフレクター式に付けると光が上に漏れて対向車がまぶしくなります。
- D2RとD4Rの違いは?
どちらもリフレクター式用ですが、D2Rは水銀入りで85V、D4Rは水銀フリーで42Vです。電圧が違うのでバラストは共通ではありません。
- D2RのLEDは車検に通りますか?
白色で、ロービームが他の交通を妨げない(光が上に漏れない)ことが条件です。D2R対応のシェードがある製品を選び、交換後に光軸を確認しましょう。
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まとめ
- 違い:D2S=プロジェクター式・遮光膜なし、D2R=リフレクター式・遮光膜あり。口金も違い付け替え不可
- LED化:D2R対応のシェードがあるポン付けタイプを選ぶ
- おすすめ:HID屋 Dシリーズ(D2R専用)、合わない車はDSシリーズ

