H4 LEDバルブは、1本でロービームとハイビームを切り替える「H4」規格のヘッドライト用LEDです。軽自動車や商用車の多くがH4を使っていて、バルブを差し替えるだけでヘッドライトを明るくできます。
この記事では、各社の公式サイトに載っている明るさ・価格・保証で4製品を比べ、車検に通すための基準を条文で確認します。
【結論】迷ったらこの2択
→ HID屋 Mシリーズ H4(片側49,600cd・¥10,780)
→ HID屋 SEシリーズ H4(片側18,300cd・ファンレス・¥5,980)
H4 LEDバルブの明るさ・価格を比較【公称スペック】
4製品の明るさ・価格・保証を、各社の公式サイトの掲載値で並べました。

※価格・スペックは各社公式サイトの掲載値(2026年9月時点)。cd(カンデラ)は光の強さ、lm(ルーメン)は光の総量で、単位が違うため数字どうしを直接比べることはできません。
H4 LEDバルブおすすめ4選
明るさ・価格・保証・メーカーのサポートを総合して順位を付けました。
1位:HID屋 Mシリーズ H4 Hi/Lo
🏆 迷ったらコレ。明るさ重視の本命
公称の明るさは片側49,600cd
片側49,600cdと、HID屋のH4ラインナップで最も明るいモデルです。冷却ファンで熱を逃がすため、長く点けても明るさが落ちにくい作りです。
HID屋のシリーズ比較でも最上位にあたり、「どれを買えばいいか迷ったらMシリーズ」で失敗しにくい1本です。
⚠️ 車検・取り付けの注意点(タップで開く)
- ロービームの光の向き(カットライン)が出ているかは、取り付け後に壁に照らして確認する
- ファンが付くぶんバルブの後ろ側が長い。防水カバーが閉まるかを購入前に確認
- 交換後は光軸がずれることがあるので、車検前は光軸調整をしておくと安心
- メリット
- 片側49,600cdの高輝度
- 冷却ファンで明るさが落ちにくい
- 1万円台前半で買える
- 2年保証付き
- デメリット
- ファン付きでバルブの後ろが長め
- 消費電力55Wは4製品で最大
2位:日本ライティング H4 LED ハイスペックモデル
🇯🇵 国産にこだわるならコレ
全工程を国内で製造する日本製LED

(4000Kは¥27,530)
「国産のLEDヘッドライトを使いたい」ならこのモデルです。メーカーによると全工程を国内で製造しています。
消費電力は25Wで、1位のMシリーズ(55W)の半分以下です。価格は4製品で最も高いので、明るさより品質・国産にこだわる人向けです。
- メリット
- 全工程国内製造の日本製
- 消費電力25Wと省電力
- 2年保証
- デメリット
- 価格が¥25,150と4製品で最も高い
- 明るさの公称値はlm表記でcdの記載なし
3位:HID屋 SEシリーズ H4 Hi/Lo
💰 コスパ重視・静かさ重視に
ファンレスで6,000円を切る価格
冷却ファンが無いため作動音がなく、ファンが壊れる心配もありません。バルブの後ろ側もコンパクトです。
明るさはMシリーズの半分以下ですが、純正ハロゲンからの交換なら十分な明るさアップになります。電球色も選べるので、黄色っぽい光にしたい人にも向いています。
⚠️ 車検・取り付けの注意点(タップで開く)
- 電球色を選んでも、ヘッドライトとして車検に通るのは「白色」の光。色味が強すぎないか確認する
- 交換後は壁に照らしてカットラインを確認し、ずれていれば光軸調整をする
- メリット
- ¥5,980と手頃
- ファンレスで無音・故障の心配が少ない
- ホワイトと電球色を選べる
- 2年保証付き
- デメリット
- 明るさはMシリーズの半分以下
- とにかく明るくしたい人には物足りない
4位:SUPAREE H4 LED カットライン(SP-CL1471)
通販で人気のSUPAREEの中で、ロービームの明るさをcdで公表しているモデルです。保証は3年と、今回の4製品で最も長くなっています。
メーカーは車検基準を満たすとしていますが、「地域により検査員の基準が異なる」とも注記しています。電源は12V専用なので、24V車(トラックなど)には使えません。
- メリット
- ロービームの明るさをcdで公表
- 3年保証
- 冷却ファン搭載
- デメリット
- 価格が出品者によって変わる
- 12V専用で24V車は不可
H4 LEDバルブの車検基準【条文で確認】
ヘッドライトは保安基準第32条で「走行用前照灯(ハイビーム)」と「すれ違い用前照灯(ロービーム)」に分けて決められています。H4 LEDバルブに交換しても、次の基準を満たしていれば車検に通ります。
ヘッドライトの基準(細目告示 第198条ほか)
(数は2個・照明部の上縁は地上1.2m以下)
(審査事務規程の基準)
🚨 2026年8月から車検は「ロービーム計測」に完全移行
平成10年9月1日以降に作られた車は、車検のヘッドライト検査がロービームでの計測になりました(令和8年8月1日から全車移行)。以前のようにハイビームで測ってもらうことはできなくなるため、ロービームのカットラインがきちんと出るLEDバルブを選ぶことがこれまで以上に大切です。
⚠️ ネットでよく見る誤解
- 「6,500K以下なら車検OK」などのケルビン数:条文の要件は「白色」だけで、ケルビン数の規定はない(青みが強いと白色と判定されないおそれはある)
- 「車検対応と書いてあれば必ず通る」:バルブが基準を満たしていても、取り付け後に光の向きがずれていれば不合格になる
- 「明るければ明るいほど良い」:ロービームは「他の交通を妨げない」ことが条件。カットラインが崩れた明るいバルブは対向車を眩惑し、車検にも通らない
失敗しないH4 LEDバルブの選び方【4つのポイント】
① 明るさは「cd」と「lm」を混ぜて比べない
明るさの表記は、メーカーによってcd(カンデラ)=一番明るい所の光の強さとlm(ルーメン)=光の総量に分かれます。単位が違うので、「49,600cd」と「5,000lm」はどちらが明るいとは言えません。
lm表記は「1本あたり」か「2本合計」かもメーカーによって違います。同じ単位・同じ基準の製品どうしで比べましょう。
② カットラインが出る製品を選ぶ
H4のロービームは、光の上側をカットして対向車がまぶしくならないようにしています。LEDの発光部の位置が純正ハロゲンとずれていると、光が上に漏れて対向車を眩惑したり、車検の検査で落ちたりします。ヘッドライト専用に設計された、発光位置をハロゲンに合わせた製品を選びましょう。
③ 冷却ファンの有無で選ぶ
- ファンあり:熱をしっかり逃がせるので明るいモデルが多い。そのぶんバルブの後ろが長くなりやすい(例:HID屋 Mシリーズ)
- ファンなし:音が出ず、ファン故障の心配もない。後ろ側がコンパクト(例:HID屋 SEシリーズ)
④ バルブの後ろのスペースと防水カバー
軽自動車はヘッドライトの裏側が狭いことが多く、バルブが長いと防水カバーが閉まらないことがあります。購入前に、防水カバーを外して奥行きを確認しておきましょう。
H4バルブとは?Hi/Lo切替の仕組みと主な車種

H4は、1本のバルブの中にロービーム用とハイビーム用の発光部を持つヘッドライトの規格です。H7やH11のようにロー用・ハイ用で別々のバルブを使う方式と違い、1本で両方を切り替えます。
LEDのH4バルブは、ロー用とハイ用のLEDチップを別の面に配置し、ロービームのときはハロゲンのロー側フィラメントと同じ位置で光らせてカットラインを作ります。
H4を使っている主な車種(軽自動車・商用車)
同じ車種でも、年式やグレードによってはLEDヘッドライトが標準で、H4が使われていないことがあります。車種ごとの適合は次の記事で確認できます。
- ジムニー JB64・JB74(ハロゲン車)
- ジムニー JB23
- タント L375S・LA600S(ハロゲン車)
- スペーシア MK32S・MK42S(ハロゲン車)
- スペーシア MK53S以降(ハロゲン車)
- エブリイ
- フィット GE・GK(ハロゲン車)
- ノート E13(ハロゲン車)
- プロボックス(全年式)
H4 LEDバルブの取り付け方法(スプリングクリップの扱い含む)

取り付けは、純正ハロゲンバルブの交換とほぼ同じ手順です。H4特有のスプリングクリップの外し方・留め方がポイントになります。
- エンジンを停止し、ヘッドライトのスイッチがOFFになっていることを確認します。
- ハロゲンバルブが点灯直後の場合は、十分に冷えるまで待ちましょう(火傷防止)。
- ボンネットを開け、ヘッドライトユニットの裏側にアクセスします。
- ヘッドライトユニット裏の防水カバー(ゴムカバーまたはプラスチックカバー)を外します。
- 電源コネクターをバルブから抜きます(引っ張るだけで外れます)。
- スプリングクリップを解除します。クリップの先端を指で押さえながら横にずらすと、クリップが跳ね上がってバルブが外れる仕組みです。このとき、クリップを無理に曲げないよう注意してください。
- バルブをまっすぐ手前に引き抜きます。
- LEDバルブの取り付けフランジ(台座部分)の向きを確認します。H4バルブには3本のツメがあり、ヘッドライトユニットの溝に合う向きでしか挿入できないようになっています。
- バルブを正しい向きで差し込み、スプリングクリップで固定します。クリップをバルブのフランジに引っ掛け、しっかりとロックされていることを確認してください。クリップの固定が甘いと、走行中の振動でバルブがズレてしまい、配光が乱れる原因になります。
- 電源コネクターをLEDバルブに接続します。H4 LEDバルブの多くは純正コネクターにそのまま接続できますが、一部の製品では変換アダプターが必要な場合があります。
- ヘッドライトを点灯し、ロービームとハイビームがそれぞれ正常に点灯することを確認します。
- もし点灯しない場合は、コネクターの極性(プラス/マイナス)が逆の可能性があります。コネクターを180度回転させて再接続してみてください。
- 壁や車庫のシャッターに光を当てて、カットラインが正しい位置に出ているか確認します。左側通行の日本では、カットラインは左側が上がり、右側が下がる形が正しい配光パターンです。
- 純正の防水カバーが使用できる場合はそのまま取り付けます。
- LEDバルブの後方にドライバーユニットがある場合は、付属の延長防水カバーを使用するか、防水カバーに穴を開けてケーブルを通す必要がある場合があります。製品の取扱説明書に従ってください。
- 防水処理が不十分だと、雨天走行時にヘッドライトユニット内に水が侵入し、内部が曇る原因になりますので、しっかりと密閉されていることを確認してください。
作業時間の目安:
慣れている方であれば片側5〜10分程度、初めての方でも片側15〜20分程度で完了します。左右で合計30〜40分を見ておけば十分です。
作業時間の目安:片側15〜20分、左右で30〜40分ほどです。
【Q&A】H4 LEDバルブのよくある質問
- H4 LEDバルブに交換すると車検に通りますか?
車検対応の製品を正しく取り付ければ通ります。車検ではロービームの明るさ(1灯6,400cd以上)・光の向き・色(白色)を確認されます。2026年8月からはロービームでの計測に完全移行したため、交換後はカットラインが正しく出ているかを確認し、必要なら光軸調整をしてから車検を受けましょう。
- 49,600カンデラは何ルーメンですか?
そのままルーメンには換算できません。カンデラ(cd)は「一番明るい方向の光の強さ」、ルーメン(lm)は「光の総量」で、測っているものが違うからです。同じルーメンでも光を1点に集めればカンデラは大きくなります。明るさを比べるときは、同じ単位どうしで比べましょう。
- ロービーム計測とは何ですか?
車検のヘッドライト検査を、ハイビームではなくロービームで行う方式です。平成10年9月1日以降に作られた車が対象で、2026年(令和8年)8月1日から全車ロービーム計測に移行しました。
- H4 LEDバルブのHi/Loが逆に点灯してしまいます。どうすればいいですか?
電源コネクターの向きが逆になっている可能性があります。コネクターを一度抜き、180度回して差し直してください。それでも直らない場合は、製品の取扱説明書で配線を確認しましょう。
- LEDバルブを取り付けたらヘッドライトが内側から曇りました。原因は何ですか?
ほとんどは防水カバーの閉め忘れやすき間が原因です。カバーがしっかり閉まっているかを確認し、ケーブルを通したすき間は防水テープなどでふさぎましょう。
- プロジェクターヘッドライトの車にもH4 LEDバルブは使えますか?
H4バルブを使うプロジェクターヘッドライトなら取り付けられます。ただし、リフレクター(反射板)式とは光の集め方が違い、製品によっては配光が崩れることがあります。メーカーの適合情報を確認してから購入しましょう。
- H4 LEDバルブに交換するとバッテリーの負担は減りますか?
製品によります。純正ハロゲンのH4は55W前後なので、HID屋 SEシリーズ(26W)や日本ライティング(25W)なら消費電力は半分ほどになります。一方、HID屋 Mシリーズは55Wでハロゲンとほぼ同じです。
- ハロゲンからLEDに替えるとハイフラ(ハイフラッシャー)は起きますか?
起きません。ハイフラはウインカーをLED化したときに起きる現象で、ヘッドライトのH4バルブとは関係ありません。
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まとめ
- 明るさ重視:HID屋 Mシリーズ H4(片側49,600cd・¥10,780)
- 国産重視:日本ライティング H4 ハイスペック(全工程国内製造・¥25,150)
- コスパ・静かさ重視:HID屋 SEシリーズ H4(ファンレス・¥5,980)
- 車検で見られるのはロービームの明るさ・光の向き・白色かどうか。取り付け後は光軸を確認
迷ったら、明るさとコスパのバランスが良いHID屋 Mシリーズを選んでおけば間違いありません。予算を抑えたいならSEシリーズがおすすめです。

